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米ぬか抑草

田んぼの抑草対策には、生物的・化学的・物理的な方法が各種ありますが、今回は化学的な方法として広く実践されている米ぬか抑草についてです。これは田植え直後に米ぬかを散布して、微生物の増殖による還元作用(酸素不足)、米ぬかが分解することで発生する有機酸によって抑草する方法です。
米ぬかは微生物の大好物ですので、米ぬかを散布すると微生物が大量に増殖し、微生物が水中の酸素を消費することで水中の酸素が不足してしまいます。野草のなかでヒエなど酸素が不足すると発芽しない(と書いていいのか・・・)ので、抑えることができます。コナギなど還元状態でも発芽する野草には効果がないと言われています。
米ぬかを散布すると水中で分解する過程で、酪酸や酢酸などの有機酸が発生し、その有機酸が発芽した野草の新芽に生育障害を与えます。その他にも毎年散布すれば、様々な生きものが米ぬかを栄養源に増殖して土が徐々にトロトロになり、野草の種が土に埋もれていく効果もあるでしょう。一般的に1反あたり100〜150kgを散布すれば効果がでると言われていますが、米ぬかの確保が課題になります。収穫した籾を摺って米ぬかを手に入れられるのは1反あたり50〜60kgだそうで、散布に必要な量が足りません。田んぼで取れた米ぬかで賄えるなら、循環型の抑草資材として有望なのですが、足りない量を調達する必要があります。一時は、米ぬか抑草が流行ったために、米ぬかが調達できない事態になったこともあるそうです。ただ、米ぬかの散布量は土の状態によって異なり、有機質に富んだ肥沃な土なら50kgあれば十分とも言われていて、土ができあがれば循環できることになります。
米ぬかには油分が多く含まれていますので、田んぼに均一に散布するのが難しいと聞いたことがあります。散布しても水に浮くので、水中に沈む前に風によって流されて偏ってしまうこともあります。田んぼの水を一旦落として、水口から水を入れるときに米ぬかを流し込むことで前面に散布できるとも聞きます。実践したことがないので、うまくいくのかは定かではありません。確実に均一に散布するために、米ぬかをペレット状に加工する方法もあります。
有機質資材で抑草できる方法ですが、長期間の持続はないようでせいぜい2週間くらいと実践されている方から聞いています。また、米ぬか散布と他の抑草対策を組み合わせることが望ましいようです。

除草剤を使わない米つくり | comments(0) | trackbacks(0)

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