チーム食の輪

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作物を育てるということ。

私(サイト運営者)が、百姓道を歩み始めたのは去年。ご縁をいただいてトマトを栽培することになったのですが、プランターで栽培したことはあっても、 本格的に栽培するのは初めてで、植え方は?元肥や追肥は?水遣りは?、すべてが手探りでした。このときは気づかなかったのですが、元肥をどのくらい与えるか、それは作物の生育を人がコントロールしている考えであることに、ある出来事がきっかけで気づくことができました。
植物にとって、最も大事な仕事は丈夫な子孫、種を残すことにあります。そのためには、植物自身の判断で養分や水を吸収して育つことが必要だと考えています。つまり、植物にとって養分や水が過不足なく土の中にあって必要な時に必要な分を吸収すれば、おのずと美味しくなり、免疫力が高まって病気にかかり難い体質になると思います。その環境を作り上げていく手伝いをすることが百姓仕事であり、作物を栽培するということではないでしょうか。
肥料の量を計算して与えるという考えは、人が理想とする生育の姿をイメージし、そのイメージに近づけるために作物の生育を人が調整して、目標とする収量を収穫するため。作物の生育を完全にコントロールすることができれば、可能なのかもしれません。しかし、そのためには作物が発するサインを見落とすことなくキャッチし、異常にならないように事前に手当てする必要があります。それははるかに高い技術が求められ、修得に何十年という時間と経験の積み重ねの上に成り立つ話でしょう。いや、コントロールできると考えないほうが自然ではないでしょうか。これを読んで下さっている方も、誰か他人に己の人生をコントロールされたらどう思いますか。作物だって、同じ気持ちのように思います。
それよりも、作物自身が自分の力で育つほうが喜ぶだろうと思うのです。
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